人は整斉を好む

人にはもともと美的感覚が備わっています。それゆえ周りを見渡しても、人の作るものはよくバランスが取れています。

垂直・水平・平行・対称であったり、大きさが揃っていたり、きちんと整えたいという本能が成せる業だと思います。

もちろん、芸術の世界やファッションなどで、意図的なアンバランスに魅力を感じる場合もありますが、バランス感覚があってこそアンバランスを表現できるわけです。

文字もしかり。意思伝達の手段として生まれた文字ですが、人の美的感覚によって整えられ、今日まで継承されてきました。その普遍的な美しさはこれからも変わることはないでしょう。

現代、一般の方は手書きの場面が減り、美しい文字に触れる機会もほとんど無くなりつつあります。しかし、美しいものを美しいと感じる感覚を失うことはありません。

文字学習を単なる手本の模写に終わらせることなく、一字一字がどのように整えられているのかを考えると、見え方が違ってくると思います。

まずは、線の長さや点画の間(空間)が揃っているところに注目してみましょう。

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