取り組み方を見直す

常用漢字は約2,000文字。そう聞くと多いなと思われるかも知れませんが、バランスが取りやすい漢字やポイントが同じ漢字を除けば、さほど多くありません。

さらに、普段ほとんど使わない漢字も除けば、かなり少なくなります。

また、平仮名は48文字だけですから、1日1文字を徹底的に練習すれば、48日でマスターできるということになります。

なのに、習得に年月が掛かるのはなぜでしょうか。

その理由の一つは、手本の模写が習慣的になっていくからだと思います。

手本の文字を目で追って書いているだけでは、望ましい字形を覚える意識が薄く、しっかりと記憶に蓄積されないため、取り組んでいる割に上達を感じにくいのではないでしょうか。

手指はすでに身に付いている動きをしてしまいがちですからなおさらです。

なかなか出来ないこととは思いますが、すべての文字を一から覚えなおす気持ちで手本に臨むことが必要ですし、書くたびに手本の字形と比較し、間違い探しゲーム感覚で不備がないかチェックするようにしましょう。

 

 

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